創薬における生成AI活用:下書き利用と治験・GxPの確認
目次
生成AIは下書きと記録整理に限定する
創薬・医薬品開発では、生成AIを文献・記録の要約、社内文書の下書き、確認項目の提示、通常問い合わせの整理に利用できます。しかし、文章が自然であっても医薬品開発上正しいとは限りません。候補化合物の有効性・安全性に関する結論、治験実施可否、プロトコル、被験者保護、インフォームド・コンセント、医学的判断、データの信頼性評価、重大な副作用への対応を生成AIに委ねません。
利用場面ごとに人の確認を置く
| 利用場面 | 生成AIが補助できること | 人が確認すること |
|---|---|---|
| 文献・記録 | 要約、分類、下書き | 出所、正確性、重要性 |
| 研究計画 | 構成案、確認項目 | 仮説、設計、実施可否 |
| 治験関連文書 | 下書き、表記確認 | プロトコル、同意、被験者保護 |
| 安全性情報 | 確認項目、文案の下書き | 評価、報告、対応 |
GCPと被験者保護を置き換えない
厚生労働省は、治験について、科学的な方法で参加者の人権を最優先に行うこと、治験審査委員会による審査、文書による同意、重大な副作用の報告、モニタリングに関する説明を掲載しています。生成AIの出力は記録・文書の確認を補助しますが、治験実施可否、プロトコル、被験者保護、同意、重大な副作用への対応を置き換えません。
ガイダンスと信頼性保証を確認する
PMDAは、承認申請資料や試験の指針、ICHガイドライン、信頼性保証、治験、承認審査等に関する主要なガイダンス・ガイドラインを掲載しています。生成AIや外部サービスの利用範囲、入力データ、出力確認、変更管理、記録保存を専門家が確認します。
よくある質問(FAQ)
Q1. Q1. 生成AIはどの業務に使えますか?
文献・記録の要約、社内文書の下書き、確認項目の提示、通常問い合わせの整理を補助できます。
Q2. Q2. 生成AIが候補化合物の有効性・安全性を結論づけられますか?
できません。候補化合物の有効性・安全性に関する結論、医学的判断、データの信頼性評価は専門家が行います。
Q3. Q3. 出力をそのまま治験・承認関連の文書に使えますか?
できません。根拠、データの信頼性、変更履歴、被験者保護への影響、適用するガイダンスを専門家が確認します。