翻訳・通訳のAI導入で確認すべき課題:著作権・機密情報・品質を守る実務

翻訳・通訳のAI導入で確認すべき課題:著作権・機密情報・品質を守る実務
目次

翻訳・通訳へのAI導入では、作業補助と納品判断を分けます。AIは公開情報の検索、用語候補、対訳・用語集の整理、文書整形、確認事項の下書きを補助します。原文の意味・文脈・専門性・権利関係の評価、訳文・通訳内容の最終確定、公開・納品は人が担います。

AIの用途を確認可能な作業に限定する

作業 AIが補助すること 人が最終判断すること
翻訳 用語候補、下書き、表記整理 意味、文脈、専門性、訳文確定
通訳準備 議題整理、公開情報検索 発言理解、通訳内容、現場対応
データ 台帳、用語集、確認候補 入力可否、共有、保存、削除
納品 体裁確認、チェック項目 権利、品質、公開、納品

著作権とAI利用を個別に確認する

文化庁のAIと著作権については、AIと著作権に関する考え方とチェックリスト・ガイダンスを案内しています。案件原文、訳文、用語集、参考資料をAIへ入力する前に、利用権限と契約を確認します。AIの出力を無確認で公開・納品せず、権利関係の結論は案件責任者等が判断します。

個人情報・機密情報の入力可否を分ける

個人情報保護委員会の通則ガイドラインは、利用目的、安全管理措置、委託先監督、第三者提供等を示します。氏名、連絡先、音声、メール、顧客案件情報を外部AIや外部翻訳者に渡す前に、利用目的、必要性、権限、保存・削除、委託・再委託、共有、秘密保持、ログを確認します。

海外提供と契約を確認する

個人情報保護委員会の外国にある第三者への提供編は、外国にある第三者への提供、本人同意、相当措置、契約等を示します。経済産業省のリアルデータの共有・利活用は、AI・データ利用の契約チェックリストとガイドラインを案内します。海外の翻訳者、通訳者、クラウド、AIサービスを使う場合は、個別の契約と運用を権限者が確認します。

よくある質問(FAQ)

Q1. AI翻訳をそのまま納品できますか?

できません。原文の意味、文脈、専門性、権利関係を翻訳者やレビュー担当者が確認して最終確定します。

Q2. 機密文書を外部AIへ入力できますか?

入力前に利用目的、権限、保存、委託・再委託、共有、秘密保持、契約を確認する必要があります。

Q3. 海外の翻訳者やクラウドサービスへ個人データを渡せますか?

越境提供・委託の適用関係を確認し、必要な同意、相当措置、契約、本人への情報提供を権限者が判断します。

参考資料

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