バス・鉄道におけるAI自動化の実務ガイド
目次
自動化の対象を運行判断以外に限定する
バス・鉄道の事業では、運転・指令、車両・施設の点検、ダイヤ・利用者対応、事故・異常・災害時の対応が連動します。AIは記録整理、問い合わせ分類、運行・設備情報の候補提示、文案の下書きを補助できます。運行可否、運転・指令、速度・進路・停車、保安装置、車両・線路・設備の点検・整備、事故・異常・災害時の対応、代替輸送、利用者への安全に関する重要説明の最終判断をAIに委ねません。
運輸安全マネジメントに沿って統制する
国土交通省は、輸送の安全確保を運輸事業の根幹とし、事業者が経営トップから現場まで安全管理体制を構築・改善し、PDCAにより継続的に安全性を向上させる運輸安全マネジメント制度を示しています。AIの出力は安全管理、運行判断又は保安業務を置き換えるものではありません。
| 確認項目 | 実務で定める内容 | 最終確認者 |
|---|---|---|
| 利用範囲 | 補助業務、対象外の安全判断、例外対応 | 運行・安全統括責任者 |
| 安全管理 | 計画、実行、記録、内部監査、見直し | 経営・安全管理部門 |
| 運行判断 | 運行可否、指令、代替輸送、重要説明 | 権限を持つ責任者 |
| 設備・車両 | 点検・整備、異常時の措置、復旧 | 整備・保守責任者 |
| AI入力 | 目的、最小化、承認、アクセス、記録 | 情報管理 |
事故・異常時を前提にする
事故、ヒヤリハット、運転支障、保安装置の異常、自然災害、通信・システム障害が発生した場合に、AIで運行停止、再開、指令、代替輸送、対外説明を自動完結させません。規程に従い、権限者が事実確認、保全、連絡、運行判断、利用者への重要説明を行い、記録と事後検証を実施します。
導入後のレビュー
利用範囲、入力情報、出力の確認者、停止時の代替運用を記録します。ダイヤ、車両、線路・施設、保安装置、委託先又はシステム接続を変更する場合は、安全管理、運行、利用者説明への影響を関係する責任者が確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q1. Q1. AIはどの業務に使えますか?
記録整理、問い合わせ分類、運行・設備情報の候補提示、文案の下書きを補助できます。
Q2. Q2. AIが運行可否を決められますか?
できません。運行可否、運転・指令、速度・進路・停車、保安装置、車両・線路・設備の点検・整備、事故・異常・災害時の対応は人が最終判断します。
Q3. Q3. 異常時にAIだけで利用者対応できますか?
できません。規程に従い、権限者が事実確認、保全、連絡、運行判断、利用者への重要説明を行います。