電力会社のDXロードマップ:保安・需給・制御系を起点とする業務設計

電力会社のDXロードマップ:保安・需給・制御系を起点とする業務設計
目次

DXの目的を保安の確認可能性に置く

電力会社のDXは、ツールを導入することではなく、保全、運転、需給、設備、制御系に関する記録を確認可能な状態に整える取り組みです。AIやシステムは、文書整理、記録検索、進捗管理、確認項目の提示を補助できます。しかし、設備の安全性、技術基準適合、保安規程、主任技術者の監督、点検・検査、工事・操作、供給停止・復旧、需給運用、緊急時対応をAIに委ねません。

工程ごとに対象と対象外を分ける

工程 デジタル活用の対象 人が最終確認すること
記録・文書 整理、検索、進捗表示 元記録、保安上の重要性
保全計画 確認候補、差異表示 点検・検査、措置、優先順位
需給検討 情報整理、前提の表示 需給運用、供給停止・復旧
制御系 資料整理、確認項目 設定・変更、監視、対応
異常時 連絡項目の提示 状況判断、保安対応、報告

保安規程と主任技術者の監督を置き換えない

経済産業省は、事業用電気工作物について、技術基準適合維持、保安規程、主任技術者、使用前自主検査・定期自主検査、記録保存等に関する情報を掲載しています。DXを導入しても、保安規程の遵守、点検・検査、工事・操作、使用開始・復旧の最終判断を省略しません。

制御系のサプライチェーンリスクを確認する

経済産業省は、電力制御システムについて、サプライチェーンリスク管理、セキュリティ仕様の確認、機器の適切な管理に関するガイドを掲載しています。AIや外部サービスの利用範囲、接続、権限、変更管理、異常時の連絡・停止を担当者が確認します。

よくある質問(FAQ)

Q1. Q1. DXはどの業務から検討しますか?

保安・需給の最終判断を置き換えない、記録整理、文書管理、確認項目の提示から検討します。

Q2. Q2. DXで設備の操作や供給停止を自動化できますか?

できません。設備の安全性、点検・検査、工事・操作、供給停止・復旧、需給運用は責任者が判断します。

Q3. Q3. 導入後に確認することは何ですか?

入力情報、確認者、保安記録、制御系の接続・権限・変更、異常時の引継ぎ、手作業への切替を継続して確認します。

参考資料

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